日本を代表するシューズメーカーのアサヒシューズがビジネスシューズ向けに展開するブランドに「通勤快足」があります。
「通勤快足」は快適機能と美しいシルエットのビジネスシューズというコンセプトからも正に機能性ビジネスシューズと言え、中でも「TK33-09」は人気があります。
機能性ビジネスシューズというと本革のアッパー部分とスニーカー的機能を兼ね備えたソール部分によって構成されている事が多く、ぱっと見は革靴だけどよく見るとカジュアルライクなシューズが多いのも事実ですが、TK33-09は見た感じは正に高級感のあるビジネスシューズで「歩きやすい」「疲れない」と言った機能が加わるのか?
と最初は疑問に思いましたが間違いなく機能性ビジネスシューズとしてのおすすめポイントが存在しています。
今回はそんな人気の通勤快足「TK33-09」を紹介していきます。
通勤快足「TK33-09」の主な特徴
第一印象は非常にきれいなシルエットでアッパーに光沢があり、ドレスシューズのような雰囲気です。
基本スペック
商品名 | TK3309 |
ブランド | 通勤快足 |
アッパー | 天然皮革(牛革) |
アウターソール | 合成底 |
インナーソール | 取り外し式 |
ヒール高 | 3.5cm |
ワイズ(足囲) | 3E |
生産国 | 日本 |
カラーバリエーション
ブラック・ブラウンの2色展開
デザイン
シンプルな外羽根式ストレートチップになります。先述しているように全体的に光沢があり、ビジネスはもちろんですが、冠婚葬祭なども全く違和感なく利用できるビジネスシューズです。
アッパー素材
撥水加工された高級皮革は光沢があり、上品な印象があります。また機能の一つである防水性に関して「ゴアテックス@ファブリクス」が使用されていることで外部からの水滴は弾き、つつも内外からの上記は通す高い透湿性が備わっています。
つま先の形状
ラインのきれいなスクエア型が採用されています。
ヒール高
約3.5cmのヒール高が採用されており、一般的な高さです。
通勤快足「TK33-09」の履き心地チェック
通勤快足「TK33-09」はメーカーサイトでもワイズ「3E」と表記されており、amazonの購入者レビューでも特にサイズが小さいというような事も書かれていなかったので、自分の足のサイズ通り25.5を選びました。
レビューする「TK33-09」のサイズ 25.5cm(3E)
管理人の足のサイズ | 左 | 右 |
足長 | 25.3cm | 24.5cm |
足囲 | 26cm | 25.7cm |
ワイズ | EEEE | EEEE |
足高 | 6.5cm | 6.7cm |
各部のチェックポイント
- つま先部分(爪先)
- 踏み付け部分
- 踵周り
- 履き口部分(トップライン)
- 土踏まず部分(アーチ)
- 甲周り部分
足の形は人それぞれなので誰にでも完璧とまでは言えませんが一般的に考えて、ビジネスシューズのサイズ選びで失敗しないポイントになっていますので、是非ご参考にしてみてください。
つま先部分(爪先)
大体1cmくらい先端に余裕があるくらいで、理想的なサイズ感です。
踏み付け部分
ワイズ「3E」ですがかなり横幅はゆったりしている印象で、感覚としては3.5E~4E程度のゆとりがあるように感じます。
ボールジョイント
靴の中でもっとも幅が広いボールジョイントも余裕があり、決してブカブカという意味ではありませんが、靴の中で足幅を左右に若干可動できる余裕があります。
ころし部分
くびれ部分「ころし」はそこまでしぼりが強いわけではなく締め付けも感じません。
羽根の開き具合
写真からもわかるように靴紐を締め上げると羽根の開きがほとんどなくなり0.5cm以下です。これは靴紐を無理に締め上げているわけではないので、「TK33-09」が甲高設計に作られているビジネスシューズと言えます。
踵周り
自分の足にぴったりフィットしているという事もありますが、かかと周りのスペースはほとんどありません。
履き口部分(トップライン)
履き口もさほど高さがないので内側外側のくるぶしに干渉する事もありません。
土踏まず部分(アーチ)
インソールはそこまでアーチを意識した立体形成というわけでもなく、「TK33-09」のインソールは通気性能を意識したエアーインソールでありかかとにポンプ機能を有したふくらみがあります。
この部分は他のビジネスシューズとは異なる形式の為人によっては好みがわかれるかもしれません。
甲周り部分
先述している羽根の開き具体の部分でも入れていますが、かなり甲高設計の部類にはいるビジネスシューズのような気がします。
私は自分の足のサイズを正確にチェックする前から甲高であるという認識はもっており、実際ちゃんと計測してからも平均よりも甲高の部類に入る事を確認しています。
それでも「TK33-09」はデザイン的な部分もあるかもしれませんが、靴紐を締め上げても無理な圧迫が全く感じられません。そこまで甲が高くない人の場合は余ってしまうような気もします。
通勤快足「TK33-09」のサイズ感まとめ
メーカーサイトなどでは特別強調されているわけではありませんでしたが「TK33-09」はきれいなシルエットは維持しつつも甲高幅広の方が履きやすいサイズ感のような気がします。
同様に甲高幅広の方を対象にした機能性ビジネスシューズに「ドクターアッシー」があり、こちらはワイズ「4E」ですが、履いている感覚は近いものがあります。
「ドクターアッシー」の商品レビューはこちらをご参考ください。
いずれにしても、ワイズ「3E」ではありますが、ある程度の幅広で甲高の方でも問題なく履けるサイズ感ではないかと思います。
通勤快足「TK33-09」の機能性をチェック
ここからは通勤快足「TK33-09」の機能性ビジネスシューズとしての性能をチェックしていきます。
機能性ビジネスシューズに求める8つのポイント
当サイトでは機能性ビジネスシューズに求める以下のポイントを独自評価しています。
- 衝撃緩衝性
- ホールド性
- フィット性
- 軽量性
- グリップ性
- 耐久性
- 屈曲性
- 通気性
衝撃緩衝性
通気性を高めるエアーインソールのかかと部はエアーポンプ機能のそれ自体のふくらみが衝撃吸収性を有していて、歩行中の路面、着地時に集中するかかとへの体重を吸収し衝撃を緩衝します。
ホールド性
シューズ内部はメッシュ生地になりますが、機能性ビジネスシューズによくある履き口周りにクッションが内臓されてはいません。
それらと比較するとホールド性は高くはありません。
フィット性
甲高、幅広の方であればサイズ感から全体的なフィット感を得る事ができるかと思いますが、いわゆるインソールの形状などからフィット性を向上させる仕組みはありません。
軽量性
軽量化を目的としたビジネスシューズのそれと比べれば普通のビジネスシューズの重量ですが、防水性を有している事を考慮すると防水なのに軽さがあるビジネスシューズとなります。
グリップ性
滑りにくくグリップ性の高いセラミック粒子が配合されたセラミックソールがアウトソールに採用されており、一定の防滑性も確保されています。
耐久性
アウターソール周りのラバーはそこまで接地面との摩擦を考慮された硬性ラバーというものでもない為、履き方によっては早めに消耗する可能性もあります。
屈曲性
特段加工がされているわけではありませんが、アッパーが柔らかいので問題なく屈曲してくれます。
通気性
「TK33-09」は機能性の中でもこの通気性能が優れている仕組みが2点あります。
一つは防水性を向上させるための「ゴアテックス@ファブリクス」が採用されている事で結果としてシューズ全体の透湿性(=蒸気を逃がす)に繋がっています。
また二つ目にエアーインソールの構造によって自発的にシューズ内部の空気循環が図られるという高い通気性を維持する仕組みが取り入れられています。
通勤快足「TK33-09」のまとめ
通勤快足「TK33-09」は機能性ビジネスシューズのポイントがまんべんなく備わっているというよりも、ゴアテックスが採用された「防水性」+「通気性」のビジネスシューズになります。また甲高幅広なサイズ設計でありながらもデザイン的には非常に美しいシルエットというのも珍しく、価格もそこまで高くはないかと思います。
甲高幅広の方でゴアテックスが採用された見た目スマートなビジネスシューズを探している人には大変おすすめの一足ではないでしょうか。
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